妊娠希望なら葉酸を飲みましょう
葉酸不足の悲劇と授かり婚のリスク
葉酸なんて摂らなくても死ぬわけではない、なんて乱暴な考えの妊婦さんもたまにいらっしゃるようですが、妊娠を希望しているなら早い段階で葉酸を摂取しましょう。
そもそも葉酸は、普段から1日200〜240μgの量が必要な人間に必須の栄養素です。妊娠前なら400μgを目指して葉酸サプリも大いに活用したいところです。
日本は予定外の妊娠率が非常に高く、約64%がいわゆるできちゃった婚、授かり婚だと言われます。確かに妊娠がきっかけで結婚を決意するケースも多いのでおめでたいことはおめでたいことですが、気になるのは葉酸不足の妊婦さんが増えていることです。
妊娠する1〜3ヶ月から葉酸を摂取するのが理想的ですが、妊娠が発覚してすぐに葉酸対策を始めればそれだけ赤ちゃんに先天異常が生じるリスクを軽減できます。
ただ妊娠初期、中期に差し掛かっても葉酸対策をサボり続けていると、最悪の場合無脳症という出産後すぐに赤ちゃんが亡くなってしまう恐ろしい障害を引き起こす確率が高まります。
先天性異常発症率が年々増加しています
実際、授かり婚が増えた影響からか、赤ちゃんの先天異常発症率も年々増加しています。あまりにも数が増えているため、厚生労働省でも積極的に妊婦さんの葉酸摂取を推奨しています。母子手帳にも葉酸の重要性を記載するようになりました。医療機関でも医師から葉酸を摂取するよう、必ず指示されます。
たかが葉酸、されど葉酸です。葉酸を摂取すれば確実に赤ちゃんが先天異常のリスクから逃れられるとは保証されていませんが、葉酸を多めに摂り入れるだけで障害の確率を下げられるなら、葉酸対策は決して無視できません。
葉酸が不足したために胎児が死に至る可能性もあることは、妊娠を希望しているすべての女性が知っておくべきだと思います。