ほうれん草で葉酸を摂る場合に注意したいこと
ほうれん草で葉酸を摂る場合の注意
葉酸を多く含み、同時に多くの鉄分も摂取できるほうれん草をよく食していらっしゃる妊婦さんも少なくないと思います。ほうれん草の葉酸含有量は多く、100g中210μgの葉酸を含みます。妊娠していない成人なら、1日200〜240μgの葉酸量でOKですから、普段から積極的に摂取したい食材の1つです。
また、ほうれん草はβカロチン、ルティン、ビタミンC、ビタミンEも豊富です。風邪や高血圧降下降下、がんや動脈硬化を予防する効果や美肌効果も期待できます。
ほうれん草だけに頼らない
葉酸、ビタミンCは水溶性ビタミンで熱に弱いという性質があります。ほうれん草を茹でる時も湯で時間を極力短くして、生のまま食べるサラダほうれん草などで上手に葉酸を摂り入れましょう。
ただし、ほうれん草のアクの部分にはシュウ酸が含まれます。唾液中のカルシウムとシュウ酸が結びつくと、尿結石の原因となるシュウ酸カルシウムになってしまいます。
妊娠中は、ほうれん草で葉酸対策を行うなら200g前後は必要です、しかし、毎日200gのほうれん草を食べると尿路結石になる確率が高くなるので注意が必要です。
そもそも、ほうれん草も含め、最近の野菜は昔より栄養価が低くなっています。食事性葉酸は葉酸サプリメントの4分の1しか吸収されません。葉酸含有率の高い食材でもそれだけを当てにするのは危険です。