現代女性に足りない葉酸

葉酸の必要性は、まだまだ認知不足

妊娠に大きく関わる葉酸という栄養素ですが、現代女性で妊娠に関係なく必要量を摂取できている方は半数に満たず、妊娠中でも必要量を摂取できてない方が4割近くいるという調査結果があります。

禁煙マーク

諸外国に遅れること、日本でも厚生労働省が2000年より妊娠前や妊婦さんへの葉酸の摂取を促すようになりました。2002年からは母子健康手帳にも葉酸の摂取の必要性を記載しました。しかし、葉酸の必要性はまだまだ十分に認知されていないのが現状です。

また、葉酸が必要なのは赤ちゃんだけではありません。赤ちゃんに必要な栄養素として脚光を浴びる存在の葉酸ですから、上記の調査結果のようにどうしても女性が必要な栄養素というイメージになりますが、葉酸は女性だけではなく男性にも必要な栄養素のひとつです。

葉酸はDNAの合成に必要な要素です。新陳代謝のためにも必要な栄養素ですから、妊娠や男性、女性に関わらず必須です。また、葉酸が不足すると、動脈硬化のリスクが高くなるとされています。これは心血管疾患のリスクとなるホモシステインを葉酸が低下させる働きを持っているためです。

たばこやアルコールの摂取により葉酸が不足した状態となります。アルコールは過度でなければ問題ありませんが、たばこは葉酸の不足になることももちろんよいとはいえないのですが、よくいわれるように百害あって一利なしの嗜好品です。

男性はもちろん女性で妊娠する可能性がある方は、特にたばこは止める必要があります。とはいえ、妊娠を考えているからと急に禁煙するのは難しい部分もあります。今は禁煙外来があり保健も適応になりますので、ぜひ禁煙にチャレンジしてみましょう！