妊娠前に葉酸が不足してよいことはありません
葉酸の正しい知識が必要です
妊娠前に葉酸が不足すると、流産や死産を覚悟しなければならない無脳症、下肢の排泄機能障害や運動障害を伴う二分脊椎などの神経管閉鎖障害リスクが高くなってしまいます。
既に欧米では妊婦、妊娠前の女性に対する葉酸摂取勧告が徹底されていますが、日本ではまだまだ葉酸に対して情報がないまま妊娠してしまうケースも多く、母親学級で初めて葉酸情報を教えられてショックを受けるお母さんも少なくないそうです。
早めの対策が必要です
母親学級はどこの医療機関でも大体妊娠6ヶ月以降に開かれることが多く、妊娠を予感、確信して病院に行く頃は妊娠3〜4ヶ月ぐらいの時期が大半ですから、もっと早くに葉酸の必要性を本当は説くべきです。
赤ちゃんの脳や神経が形成されるのは妊娠直後から妊娠3ヶ月以内、と本当に初期の段階なので、妊娠する可能性が少しでもあるなら早い段階で葉酸対策をスタートしておいた方が安心です。
母子手帳にも葉酸を摂取することの重要性が記載されているはずですが(記載は必須ではなく市町村の判断による任意)、子供を産む以上子供の健康、生死に関わる栄養学に関してもっと積極的に広報すべきかと思います。
日本の場合、予定外の妊娠が約64%と非常に確率が高いこともあり、望まずに子供ができてしまうケースも多いようです。日本の神経管閉鎖障害発症率の高さを知ると避妊教育も含め、葉酸に関する情報は義務教育期間中にもっと徹底すべきですね。